
QRコードは、スマホで読み取るだけで様々な情報を見ることができる有能なツールです。
最初は、QRコードって難しそう……、面倒くさい……と声もあったのですが、ここにきてほぼ日常的に取り入れられたと言っていいでしょう。
ここで、企業のみなさんは一歩リードし、「ユニークQRコード」について学んでみてはいかがでしょうか。
目次
- ユニークQRコードとは何か
- ユニークQRコードの使われ方
- ユニークQRコードは、顧客との関係を構築する
- 実店舗やイベント会場での施策に活用する
- 抽選会
- ギフト用クーポン
- 営業スタッフの名刺
- 実店舗の商品に同梱
- 保証サービスの登録を促進
- 商品アンケート
- 実店舗POPにプリントする
- ダイレクトメールなどの郵便物に入れる
- バリアブルダイレクトメールにQRコードを載せる施策
- バリアブルダイレクトメールでできる施策
- バリアブルダイレクトメールの使われ方
- 会員ごと保有ポイント、有効期限を変える
- 過去の購入履歴からターゲットごとに内容を変える
- バリアブルダイレクトメールは費用が高めになる?
- 印刷物の用途によって回避策もある?
- まとめ
ユニークQRコードとは何か
ユニークQRコードとは、ひとつひとつ違った情報を埋め込むことができるQRコードのことです。顧客ひとりひとりを個別化しターゲティングできるため、自社の売り上げにも大きく貢献してくれることでしょう。
ユニークQRコードと向き合うことで、より様々な施策が可能となります。
見込み客を特定できる
ダイレクトメールに自社のWebサイトへ誘導するためのQRコードを載せる場合、アクセスするURLに、個々を特定するため宛先ごとに違うシリアル番号を埋め込むことで、QRコードを経由しWebサイトへとアクセスした見込み客が誰であるのかを特定することができます。そのように顧客がわかれば、個に対して商談獲得であったりイベント・セミナーの集客など行うことができ、精度の高い追客が可能です。
付加価値の向上
暗号化した個々IDは、いろいろな用途に活用することができます。自社でそれぞれビジネスモデルを考案することで付加価値向上を実現することが可能です。
それぞれ属性ごと集計・分析することで、特定の属性をターゲットに絞り、営業戦略を行うための貴重な材料にできます。
このような施策によって、アナログでのマーケティングを効率化することができ、充分、成果向上を期待することが可能です。
ユニークQRコードの使われ方
既に、ユニークQRコードは、様々な企業で有効的に活用されています。たとえば以下のような利用例が考えられます。
イベント企画会社
イベント企画会社では、研修・セミナーの顧客集客をダイレクトメールで行っています。ダイレクトメールに、研修・セミナー情報を載せ、Webサイトへ誘導するユニークQRコードを掲載する方法があります。
ダイレクトメールを発送し、さらに、Webサイトへアクセスしてくれた見込み客に対し、電話で個々にセミナーの案内をおこなえば、集客数を向上させることができます。
それは、従来のダイレクトメールでは実現できなかった、個々の見込み客へのアプローチができるようになったからです。
コンサル企業
とあるコンサル企業では、過去問い合わせをしてくれたお客様に対し、定期的に数値を入力すれば企業価値が算定することができるサイトURLを載せたダイレクトメールを発送しました。URLにユニークQRコードを付与し、ダイレクトメールを受け取った方々が、無記名で企業価値を算出できるようにしたところ、入力率を上昇させることに成功しました。
この企業では、集計・分析した結果をサービス改善へとつなげることができ、顧客満足度向上や、リピート率向上を実現することができました。
この場合ポイントは、無記名での回答をできるようにしたことであり、お客様の抱える心理的敷居を下げることに貢献し、かつ、サービスを改善するための情報収集も同時にできるようになったことです。
教育関係会社
ある教育関係会社では、営業活動でご自宅に訪問し、見込み客に手渡しするチラシにユニークQRコードを付与し、自社Webサイトへと誘導する施策を行いました。このような方法によって、コンタクトをとった後、Webサイトにアクセスしてくれた見込み客を具体化させることができ、その後、営業フォローを効率的に行えるようになりました。
対面で手渡しする印刷物でWebサイトへ誘導するときにも、ユニークQRコードを活用することで、営業活動に有効的に活かすことができます。
ユニークQRコードは、顧客との関係を構築する
QRコードを有効的に活用して、以下のような自社の利用者、お客様との関係を新たに築くこと、さらに深めることが可能です。実店舗やイベント会場での施策に活用する
多くの人たちが訪れる実店舗やイベント会場において、直接みなさんにお渡しする印刷物にユニークQRコードを載せることができます。なかなか個人情報を取得することが容易ではない実店舗での施策においては、特典などと引き換えにして、個人情報の提供を依頼するといいでしょう。
抽選会
ショッピングセンターなど規模の大きな施設で多くのお客様を対象として抽選会が開催されている光景を見ることがあるでしょう。抽選会の開催は、話題作りであったり、集客効果を充分に期待することができるのですが、従来行われているガラガラの手回しであったり、掲示といったアナログ的やりかたでの抽選では、準備やスタッフの確保にも大きなコストがかかってしまいます。
近年増えてきているのは、QR コードの活用や、シリアルコードが印刷されているくじ券を配布し、それぞれスマホから抽選に参加してもらうという施策です。
抽選へ参加したり、景品の引き換えをする時に、会員登録を促すことで、それまで取得することができなかった個人情報を獲得することができ、顧客とのつながりを構築することができ、また、いろいろなマーケティングに活用することができます。
ただし、QRコードの認知度や利用方法に関する説明が充分されていない場合には、顧客の利用が低くなる可能性もない訳ではありません。
一方で、混雑や待ち時間を避けられるので、スマホに抵抗のないお客様の抽選参加率は高めることができます。
ギフト用クーポン
実店舗で買い物をしてくれたお客様に、レジで配布するチケットに対してユニーク QR コードを載せ、お客様、また、お客様から紹介された新規のお客様に対し、割引クーポンや特典などを提供するという方法もあります。ある大手外食チェーン企業では、特定メニューを無料で得ることができるクーポン券を会計の時に配布する試みを定期的に実施したのですが、現在は、お客様が行列して食べに来ていただけるほどイベント化しています。
このケースでは、不正・悪用されないための対策も必要となるため、一回だけ有効なユニークQRコードを提供することで、顧客満足度アップとセキュリティ向上を両立させています。
また、QR コードクーポンを提供する場合、読み取り率を向上させるための企画・デザインにも凝るといいでしょう。
営業スタッフの名刺
お客様の立場としては、高額な商談をこのまま進めるか、しないかを決めるため、もう少し営業スタッフの人物像を知りたい……ということもよくあります。そのようなとき、それぞれスタッフの SNS アカウントや、会社サイト内のスタッフ個人紹介ページなどへ、QR コードから誘導させることができれば、お客様は、好意的な姿勢をきっと持ってくれることでしょう。
営業スタッフの名刺に QR コードが掲載されていることは実際に既によくあるパターンなのですが、その内容のほとんどは自社のウェブサイトの URL に誘導するものでした。
せっかく名刺という担当者それぞれ違った紙面をお客様にお渡ししているのですから、そこに掲載する QR コードも、どうせなら個別最適化したユニークQRコードを活用したいです。
ユニークQRコードの施策で、差別化が可能な一味違った名刺づくりが可能です。
実店舗の商品に同梱
通常、小売店舗で販売される商品は、オンライン販売と違って、意図しなければ購入者の情報を得ることができません。どのような人が買って使ってくれているのか、企業としては、実際問題、のどから手が出るほど求めている情報です。
このような問題を解決する方法として、実店舗で販売する商品に、ユニークなQRコードを直接配置する方法があります。
保証サービスの登録を促進
また、商品と一緒に同封されたQRコードで、自社の保証サービスの登録を促すことができます。このような施策によって、企業と顧客の長期的な信頼やつながりを向上させることができます。ただ、保証サービスの URL に誘導するというだけでなく、個々に割り振りしたユニークIDにしておけば、実際にどのような自社商品を買った方なのか、スムーズに紐付けすることができます。
保証サービスを利用する時には顧客情報をすぐに確認できるため、お客様も修理時スピーディーに対応することができます。
商品アンケート
商品に同梱したアンケート用紙にQRコードを載せ、顧客にアンケートに回答してもらい、回答した方々の情報を自社管理システムに登録することが可能となります。そのような方法によって、顧客のニーズによりマッチした商品開発であったり、マーケティングに役立てることができます。
ユニークQRコードを載せることで、商品のSKU(受発注や在庫管理などの際使用する、商品を識別するための最小単位)情報であったり、商流・販売店などの流通経路の情報も得ることができます。また、自社で販売したどのような商品が、どんな経路でお客様の元に届いたのかを具体的に特定可能です。
実店舗POPにプリントする
飲食店のレジの横やテーブル上に QRコードが配置されいるのは、もはや特別な光景ではありません。そのことによって、決済アプリの読取コードをガイドしたり、フリーWiFiを案内したり、自社SNSへのフォロー・アプリ導入を誘導、オンラインのメニューのリンクを配置したり……、様々なアイデアが取り入れられています。
また、チェーン展開している実店舗などでは、それぞれお店ごと、また、テーブルごとに違う情報のQRコードを必要とすることがあります。このような時にこそ、ユニークQRコードが効果を発揮するときです。
そうとう規模の大きな実店舗でも、それぞれ店舗での情報をもとにして、ユニークQRコードを、共通したデザインでプリントすることが可能です。
ダイレクトメールなどの郵便物に入れる
お客様へダイレクトメールやカタログなどを発送する企業はとても多いですが、そのようなダイレクトメールに対して、個々の情報をプリントしたユニークQRコードを載せれば、より高い効果を期待することができます。実際問題、まだまだやっている企業が少ないところも一歩も二歩もリードできる注目すべきポイントです。
この施策によって、提示されるオファーは顧客にとってより魅力的なものにすることができるでしょう。
また、ダイレクトメールに割り振りされたIDと顧客情報は紐づけされるため、個別情報の追跡がスムーズにでき、施策の効果を容易に測定可能です。
ただし、QRコードを載せても、QRコードを読み取れないときもあるでしょう。お客様がQRコードについてわからない場合も、自社が必要とする情報を顧客に届けられないという問題が起こります。
QRコードからの誘導先に大事な情報を掲載している場合には、あえてQRコード以外でも見ることができる方法を模索し、知らせることが大切です。
バリアブルダイレクトメールにQRコードを載せる施策
自社で、ダイレクトメール発送を積極的に行っているけど、なんだか思うような効果が出ない……ということはないでしょうか。効果的なダイレクトメールを発送するために、
顧客の名前を挨拶文に入れるといいのではないか……。
プレゼント応募のための抽選番号をつけるとどうだろう……。
営業エリアごとに担当者名と連絡先を入れると効果的かも……。
……などと言ったことをいろいろと考える担当者の方々もいらっしゃることでしょう。
顧客ひとりひとりの特性に合わせ最適化したダイレクトメール発送を実現する施策こそが、「バリアブルダイレクトメール」なのです。
バリアブルダイレクトメールにおいては、「テキスト」、「画像」、「バーコード」、また「QRコード」などと言ったものを一枚一枚別々差し替え印刷が可能です。よって、それぞれ個々のお客様のニーズや嗜好にマッチした最適なメッセージを訴求することが可能です。
日々たくさんのダイレクトメールを受け取るであろうお客様に、顧客それぞれにとって、役に立つ情報かも……、お得な情報が届いた……と思ってもらうことができれば、確実に企業の利益にもつなげることができます。
バリアブルダイレクトメールでできる施策
バリアブルダイレクトメールでは、同じテンプレートを基本としてそれぞれ別々の内容の違うモノをプリントすることができます。お客様のネームを入れた挨拶文
顧客の嗜好にマッチした商品の紹介
プレゼントの抽選番号
個別クーポン
……。
そして、QRコードでWebサイトへ誘導することが可能です。
バリアブルダイレクトメールにQRコードを載せることも、効果的施策です。
バリアブルダイレクトメールの使われ方
たとえば、飲食店でダイレクトメールを発送し、女性の方々にはスイーツ、男性の方々には食べ放題、ファミリー向けにはお子様サービスメニューなどの画像を掲載し、ターゲットごとキャッチコピーを変えています。このような方法によって、全く同じ内容のダイレクトメールよりも、訴求力が高まり来店率を高めることができます。
会員ごと保有ポイント、有効期限を変える
会員宛てのダイレクトメールでは、お客様の保有ポイント、有効期限を差し替えることで、ポイントを失効する以前に、来店や購入を促すことができます。過去の購入履歴からターゲットごとに内容を変える
似たようなターゲットであっても過去の購入履歴を確認し、サンプル請求が済んでいるお客様には定期購入のオファーを、既に定期購入してくれているお客様にはクロスセルキャンペーンを、そして、休眠顧客に対しては、割引キャンペーンなどをそれぞれセグメントに合わせて内容を変えることによって、訴求率を高めることができ、購入を促すことが可能です。バリアブルダイレクトメールは費用が高めになる?
バリアブル印刷は、通常の方法と比較して、多くの工程が必要であり、また、1枚1枚の印刷物に意味をもたらすため、印刷部数を調整したりします。専用の機械やノウハウが必要であり、実際にオンデマンド印刷機を備えている印刷会社もすべてではありません。そのようなことからも、通常の印刷物と比べて、コストは高くなることが一般的です。
作成する印刷物の仕様によっても違うのですが、印刷会社によっては、通常の印刷物より5割から10割ほど高くなることもあります。
印刷物の用途によって回避策もある?
ただし、印刷物の用途によっては回避策もあるため、こちらも紹介しておきましょう。おおかた、印刷するサイズが大きいものほどバリアブル印刷のコストが上がります。ですから、以下のような方法でコストを抑えることが可能です。
印刷物を用途別で2つに分け、バリアブル部だけ、小さいサイズの印刷物に替える。
大きいサイズの物に対しては、可変部だけダイレクトプリントで対応する。
などがあげられます。
まとめ
バリアブル印刷では、顧客ひとりひとり内容が違ったユニークQRコードも付与することができます。ユニークQRコードによって、ターゲットに合わせた最適なコンテンツへの誘導を実現でき、クリック率・購入率のさらなる向上を期待することが可能です。【バリアブルダイレクトメール×ユニークQRコード】で、さらに、担当者の方々の発想領域も無限大に膨らんでいくことでしょう。
顧客に対してより特別感を演出することができます。
WEB上の様々なコンテンツへ誘導して、効果測定をし、ぜひ明るい未来へとつなげてください。
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