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EC事業における流通加工(梱包・包装)でブランド力をアップさせる

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EC事業における流通加工(梱包・包装)でブランド力をアップさせる

流通加工とは、流通の過程で商品の価値を高めるために施す加工全般のことを言います。

商品をお客様のもとに届ける過程で欠かす事が出来ない重要な作業であり、EC事業でも流通加工は必要不可欠です。

今回は、

EC事業とは
EC事業の物流とは
・流通加工の梱包の重要性
・流通加工の梱包でブランド力をアピールする方法

について解説します。

 

EC事業において流通加工は、ブランド力をアピールする有効的手段です。

 気になる方々はぜひ一読ください。




 

EC事業とは

EC事業とは、Electric Commerce(電子商取引)の事業を行うことを言います。大きな意味ではネットを通じて行う取引全部のことを言います。

ネット環境が普及した現在、今まで以上容易に商品・サービスをオンラインショップで販売する人々が増えてきました。

 経済産業省の調査では、2021年のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)の市場規模は206,950億円。前年比7.35%増です。

この中で、物販系分野における市場規模は132,865億円となり、伸び率が8.61%という結果が報告されています。

物販系分野の市場規模は、新型コロナの外出自粛影響があり、大幅に拡大しました。令和3年になって次第に消費者が外出の機会を求めるようになりますが、それでもECの利用は依然増加傾向にあり、ECの需要が定着しつつある傾向を見て取ることができます。

また、コロナ禍に獲得したお客様に積極的にアピールし、EC事業を成功に導く事が可能となっております。


 

EC事業のメリット

また、今後もEC事業が増加し続けていくであろうことを予測できるのは、EC事業ならではのメリットが存在しているからです。

EC事業のメリットは、店舗を持たないでもはじめられることです。何か商売をはじめようと思ったとき店舗を構えなければならないとすれば、そうとう高額な初期費用が必要になってしまうでしょう。

しかしEC事業であればごくごく最低レベルの費用でスタートする事が出来ます。

また、EC事業が軌道にのれば国内だけでなく海外にも簡単にエリア拡大をする事が出来ます。

 
さらに、EC事業のメリットは、時間の制限を受けないことです。お客様から24時間注文を受ける事が出来ます。

お客様は夜中でも、いちいち店舗まで出向かないで買い物を済ます事が出来ます。

そして、EC事業のメリットは、小さい規模であっても容易に自社のブランドをアピールできる事です。EC事業であれば、SNSであったり、ブログなどを有効的に活用しブランディングに役立てる事が出来ます。


 

EC事業のデメリット

しかし、気軽にEC事業をスタートしたもののうまくいかなかったという方々の声もあります。

EC事業にはメリット以外にデメリットもあるのでそれも最初に理解しておく必要があります。


実店舗であれば、お客様と容易に顔を見てコミュニケーションをとることができます。しかしEC事業ではそれがほとんど不可能です。

そこでEC事業の場合は、写真を使用し正確な商品説明を提供する事であったり、問い合わせフォーム、チャット機能などを使用しお客様とのコミュニケーション不足を補う施策が必要となります。それをしなければお客様からは不親切なお店だといった印象をもたれてしまう事でしょう。

 ECに乗り出す事業者は増加傾向にあるため、他社との競争は今後よりいっそう激化してしまうでしょう。お客様からあえてこの店がいいと思われる、商品・サービスの提供が必要となります。


 

EC事業の物流とは

EC事業で成功するため、物流は大切なポイントです。

EC物流の流れは、

・入荷・検品
・格納
・流通加工
・配送
・棚卸し

 となります。


 

入荷・検品

ECサイトを通じて売るための商品を入荷することが物流と関わる最初のステップです。

一見はじめての方々は配送業者が配達してくれた商材を受け取るだけでいいと考えてしまうかもしれません。
しかし、その過程においても配達された荷物と伝票をチェックし、現物と品番、数量に間違いがないか慎重に確認作業を行う必要があります。

入荷時の数量が違ってしまうことで、後々の業務に支障が出てきてしまうでしょう。やはり物流においても最初が肝心です。

入荷と検品では人が関与し作業を行うため、ヒューマンエラーに注意が必要です。

EC事業をスタートしたはじめは、どうしても少ない人数で大量の作業をこなすことが多くエラーは起こりやすいです。
また、検品作業を後に回してしまうことにもなり、結果いい加減な検品しか行っていなかったという事がないようにしなければなりません。

 

格納

格納作業は、商品が入荷したあと、棚に保管する作業のことです。

BtoC向けのECサイトを構築する方々の場合、少量でかつ多商品を扱うため、より棚入れの効率性は大事なポイントです。

適当に棚入れしてしまうことで、出荷するときにいちいち商品を探す必要が出てしまい、間違いが起こりやすいですし時間ロスにつながります。

トラブルが起こらないように、棚入れは「わかりやすく」がポイントです。

また、スタッフ同士誤解が生まれないように共通ルールをつくり浸透させることが大切です。

 

流通加工

流通加工は、商品を仕入れ、付加価値をつける作業です。

流通加工では、注文前に行うラベル貼りであったり組み立て作業、注文を受けた後に行う名入れ、ラッピングのような作業があります。

特にEC事業で差別化をはかるには、流通加工は不可欠です。仕入れた商品のパッケージを変え可愛くしたり付加価値を付け、オリジナルのセット商品に変える事でより魅力的な商品へと変化します。

また、包装が不十分であると届いた商品に不具合が出てしまい、クレームにもつながってしまいます。

 

配送

流通加工がされた商品は、お客様のもとに届けられる事になります。

梱包が完了した商品は注文者ごと伝票を貼付け、配送業者に引き渡します。

EC市場の拡大により、物流業者による小ロット、多品種、多頻度、即時対応に迫られたことによる出荷ミスであったり出荷遅延が少なからず発生している状況があります。

即日出荷が当たり前に求められているEC物流において、流通加工を済ませた商品を運送会社の集荷時間までに完全処理することは決して容易な事ではありません。


 

棚卸し

棚卸しでは、在庫の状況を把握します。

在庫状況を正確に理解していないことには、お客様から注文を受けて、在庫不足で即発送できないという事態になってしまう恐れがあります。

それだけでなく、売上総利益を計算しEC事業の財務状況を把握するためにも、棚卸しは必要な作業です。

 

流通加工の梱包の重要性

EC事業における梱包は、非常に大事な部分です。

流通加工において、包装・梱包は大事な意味を持ちます。

同じ商品を扱っていたとしても、簡単に梱包した商品と丁寧に梱包され届くものでは、お客様が受ける印象も変わってくるでしょう。
丁寧に梱包する事で、お客様は、今度は誰かにこの商品をプレゼントしようという気持ちになります。

流通加工では商品に直接手を加えることはありませんが、それでも商品の価値を高める事が出来る手段なのです。

実店舗と比較してEC事業では、お客様に感動を届けられるポイントは少なめです。
EC事業の効率の良さは、裏返せば実際に触れて購入することができないデメリットにもつながります。

ですから、細心の注意を払い競合他社と差をつけるブランディング意識がとても大切です。


 

流通加工の梱包でブランド力をアピールする方法

流通加工の包装で競合他社と差をつけるため以下のような方法を検討してみてはいかがでしょうか。

・カスタム包装
・エシカルなパッケージ
・薄紙でラッピング
・クリンクルペーパー
・ステッカー
・名刺
・ニュースレター
・明細+オリジナルメッセージ


 

カスタム包装

一般的に使用されている梱包素材は

・段ボール箱
・緩衝材入り封筒
・バッグ&封筒

 などです。

 オリジナルなパッケージで発送するなど、カスタム包装を利用する事で、お客様にブランド価値を与える事が出来ます。

 ギフトラッピング用の素材から封入物にいたるまで、どのようなものでもカスタマイズしプリントするオプションが多く提供されていますので、こちらにも注目してみましょう。

 

エシカルなパッケージ

EC事業では白や茶色の波型パッケージが頻繁に利用されています。
コストが安くて頑丈であるため有効的方法なのかもしれませんが、EC事業がそのようなパッケージに100%依存しているようでは、お客様にブランド力を示す事は出来ません。

たとえばSDGs目標達成のためのエシカルなパッケージを活用することで、ブランディングアップにつなげる事が出来ます。

また、プラスチック素材のP.P封筒の代わりとしてコーンから作ったコンポスタブル封筒を使用する例もあります。

そのようなひと工夫で、あなたのEC事業を成功へと導く事が出来ます。


 

薄紙でラッピング

商品が薄紙でラッピングされていると、お客様の開封時の期待値と気分を上げる事が出来ます。
 

クリンクルペーパー

従来の詰め物のタイプでは、スタイロフォーム、フォームインサート、エアピロー、エアパッキンなどが使用されています。

クリンクルペーパー(おしゃれな裁断紙)であったりエクセルシオール(梱包用カンナ屑)なども選択肢に入れて検討するといいでしょう。

 

ステッカー

ステッカーは用途が広く価格も安価なので、便利に使えるオプションです。薄紙でラッピングしたあと、ステッカーで封をすることでおしゃれ感を演出する事が出来ます。

また、ボックスにカスタムプリントをほどこす代わりとして、ステッカーを貼ることでブランド力をアピールする事が出来ます。

ブランドステッカーを同梱するのも一つでしょう。

 

名刺

名刺はコスト効率のいいブランドアップのツールです。会社のビジネスで使用する名刺と同じである必要はありません。

ユニークな名刺を同梱する事でオリジナリティがアップします。

 

ニュースレター

たとえば、あるEC事業者では印刷したニュースレターなどを一緒に同梱しています。

 

明細+オリジナルメッセージ

商品と一緒に梱包する明細にオリジナルな文言や季節ごとのメッセージをプリントする事も有効な方法です。

お客様は明細が必要と思うものの、開封したらすぐに目にしたいわけではありません。

このような明細書も、ブランディングのチャンスとしてとらえるべきです。



 

まとめ

いかがでしょうか。

今回は、EC事業における流通加工の中で包装・梱包の方法について特化して解説しました。

安価に、かつスムーズに流通加工の過程を終了するため、つい透明な梱包テープを手にとってしまう事があるのではないでしょうか。

しかし、他にもカスタムパッケージを実践するためのカラフルなテープがいろいろあります。そのようなことをひとつひとつしっかり考えてみてはいかがでしょうか。

 EC事業では、昨今低価格のみを追いかける傾向がありますが、それよりも事業の継続には、ひとりひとりのお客様を大事にする意識が大切です。

流通加工の品質は、あなたのECサイトの顔でありブランドそのものと言っていいでしょう。

また、品質はレビューで評価される事になり、それをさらに他のお客様が確認をして、購入するか否かを決定します。良いレビューが多いほど、大きな売り上げアップが期待出来ます。

 

 アドレス通商では、日本のおもてなしを意識した梱包・包装材のご提案、オンデマンドプリンターを活用した明細書+メッセージの一体型伝票、熟練パートの手作業による流通加工を得意としております。

お困り事、ご相談がございましたら、アドレス通商へお気軽にお問合せ下さい。
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