流通加工のコスト削減のポイントと成功例を解説

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物流において発生するコストは多岐にわたります。流通加工もそのひとつです。

いま、流通加工のコスト削減を検討している企業も多いことでしょう。

流通加工のコスト削減を検討する上で、まず重要視しなければならないことは、クオリティーを低下させないことです。

 

 

この記事では、

 

・流通加工でかかるコストの種類

・流通加工でコストが膨らんでしまう原因

・流通加工のコスト削減になかなか踏み切れない要因とは

・他企業の流通加工コスト削減の成功例

・流通加工のコスト削減のためアウトソーシングも選択肢のひとつ

 

について知ることができます。

 

ぜひ一読ください。



目次

  1. 流通加工でかかるコストの種類
  2. 流通加工でコストが膨らんでしまう原因
    1. 人的ミスが多い
    2. 工程の管理ができていない
    3. 現場に無駄が多すぎる
  3. 流通加工のコスト削減になかなか踏み切れない要因とは
  4. 他企業の流通加工コスト削減の成功例
    1. 分散している拠点を集結させる
    2. コンサルタント会社に相談
    3. 物流管理システムを導入する
  5. 流通加工のコスト削減のためアウトソーシングも選択肢のひとつ
  6. まとめ

流通加工でかかるコストの種類

 流通加工(物流)でかかるコストは、大きく「支払い物流コスト」と「社内物流コスト」の二つに分類することができます。

外部に対して支払いをしなければならないものは、支払い物流コストに該当します。

 流通加工を社外に委託するケースもあるでしょう。また、倉庫をレンタルすることであったり、トラック運送を外部委託するときにかかるコストが、支払い物流コストです。

 一方で社内物流コストは、自社内で発生する費用のことです。流通加工を行うための効率のいいシステムを導入することは社内物流コストに該当します。

 また、流通加工のための倉庫などが自社のものであれば、維持するためのコストが社内物流コストとなります。


流通加工でコストが膨らんでしまう原因


流通加工でコストが膨らんでしまう原因には以下のことが考えられます。

・人的ミスが多い
・工程の管理ができていない
・現場に無駄が多すぎる


人的ミスが多い


値札付けや検針などに人的ミスが起これば、クレームがくることもあるでしょうし、処理に無駄な人件費や時間を要してしまうことになります。

ヒューマンエラーをどう解決するかという課題に真剣に向き合うことで流通加工のコスト削減を実現することができます。

自社ではなかなか改善が難しいと判断した場合、アウトソーシングしプロに委託することも選択肢に入れて検討することがおすすめです。


工程の管理ができていない


入庫から出庫に至るまでの工程管理はとても大切です。

いつ」、「どこで」、「どのような作業をしたのか」を追跡することができる状態に置くことで、無駄のない作業が可能となります。

そもそも、工程管理ができていないとコスト削減のために何処を改善すればいいか、手がかりさえ見つけることができないでしょう。

セクションごとに分断し管理することで問題が見えてきます。
全行程を俯瞰できるシステムを導入することができれば、問題を解決しコスト削減につなげることができます。


現場に無駄が多すぎる


現場に無駄が多すぎることで流通加工に想定外のコストが発生してしまう場合があります。

また、重視しなければならないのは無駄だけでなく、無理やムラもです。

無理は、キャパシティを作業量が上回っている状態のことです。このような押し付けが行われても決してクオリティーを維持したコスト削減にはつなげることができません。

ムラとは、様々なシチュエーションの中で無理と無駄が頻繁に繰り返されてしまう状況のことです。

無駄、無理、ムラのないバランスのいい環境を作るためには、作業を単純化するという見直しが効果的です。単純化させることで、作業スピードをアップすることができ、ミスも同時に減らすことができます。また、作業員も最低人数に抑えることができコスト削減につなげることができます。

さらに単純化する過程では、いままで気づかなかった無駄にも気づき、それを排除することができます。



流通加工のコスト削減になかなか踏み切れない要因とは


企業側の立場に立てば、しなければならないことはわかっているけど、なかなか実行に踏み切れないというケースがあります。

企業は、流通加工のコスト削減に踏み切る前に以下のようなことに対しての反省が必要です。

長く続いている企業の場合は、すでに企業文化が構築され、それによって信頼感がお客様にもたらされていることでしょう。しかし、企業文化にはデメリットもあります。


今までと違う新しい手法を取り入れようと思うものの必ず反対派が登場し、思うようにならないか、事態がうやむやになってしまうことです。そのような企業体質をまずは壊すことからはじめないとなかなかコスト削減につなげることができません。

何かを変えようと思うときに必ず他部門から抵抗意見が出てしまうこともあります。

さらに問題は、流通加工のコスト削減をしようと思うものの、専門性をもっている人材が不足していることです。  

コスト削減を成功させるためにはやはり充分な知見が必要とされます。



流通加工コスト削減の成功例


自社で物流をおこなっている企業では、流通加工のコスト削減のために以下のような努力・工夫をしています。

・分散している拠点を集結させる
・コンサルタント会社に相談
・物流管理システムを導入する

そのようなものをまずは参考にして、自社では何をすればいいかを決めてみてはいかがでしょうか。



分散している拠点を集結させる


ある企業では、大々的に日本全国に分散している拠点をひとつに集約させる施策によって、 物流コストを削減させることに成功しています。

拠点を集結させることで、賃料や管理費など大きく圧縮することが可能です。

ただし、拠点数を絞ることで配送距離が長くなってしまうため、運賃が高くなる傾向があります。



コンサルタント会社に相談


ある企業は、物流専門のコンサルタント会社に相談することで物流コストの削減に成功しています。

物流専門のコンサルタント会社は、物流全体を最適化するロジスティクスという考えに基づいて企業の仕組みを改善、物流コスト削減へと導いてくれます。
ただし、関係性がある物流会社を紹介し、単に価格を安くすることだけを提案をしてくるコンサルタント企業には注意が必要です。

また、時間はかかってしまうのかもしれませんが、企業それぞれがこれから物流の知識を学ぶというのも方法のひとつです。



物流管理システムを導入する


人的エラーであったり、手間によってコストが膨らんでしまっているようなら、物流管理システムを導入することがおすすめです。

物流管理システムを導入すれば、輸送や保管、入出庫、梱包、流通加工などの物流のプロセスを一元管理し、見える化を実現することができます。

また導入によって、物流プロセスの一部を自動化することができます。

ただし、物流管理システムを導入すること自体に高額費用がかかってしまうため、簡単にはできないという方々もいることでしょう。

さらに、物流管理システムの種類は様々あり、自社にとってベストな選択をしない限り、よけいに無駄な出費がかさんでしまう事態に陥ってしまうかもしれません。

物流管理システムを導入するためにまずは、自社の物流システムにおいて「何を必要としているか」、「何はいらないのか」を明確にして向き合うことが大事です。

また、物流管理システムは毎月かかるコストだけでなく、定期的にしなければならないメンテナンスにも費用がかかることを頭に入れ、導入を検討する必要があります。



流通加工のコスト削減のためアウトソーシングも選択肢のひとつ


自社だけでコスト削減のため何かを改善しようと思っても、それなりの知識や人材が必要です。

自社内でこれから人材を育てていこうと思えば、それに対して費用や時間がかかってしまうことになります。現在、流通加工に対しての専門知識を持っている人材がいない、さらに本来しなければならない業務に集中したいという場合、流通加工の業務をアウトソーシングすることも選択肢のひとつとして考えるといいでしょう。

アウトソーシングを利用することで、自社に専門性がなくても最適物流フローを実現することができます。
また、今後何かしらのトラブルが起きたとしても、プロに相談することができる大きなメリットもあります。

アウトソーシングの内容も物流と同様、会社によってサービスの幅や内容に違いがあります。

業界に対して得意不得意もありますので、よく調べ最適な企業を選択する必要があります。




まとめ


いかがでしょうか。
今回は、流通加工のコスト削減の方法について解説しました。


流通加工のコストが膨らんでしまう要因には、
・人的ミスが多い
・工程管理ができていない
・現場に無駄が多すぎる などを考えることができます。

まずはそれぞれ企業でコストが膨らんでしまう原因を究明することからはじめてみましょう。

自社の中でも、単純化する、分散している拠点を集結させる、物流管理システムを導入するなど、できることがあります。

また、自社にノウハウがなくこれから人材をゼロから育成するのであれば、プロに外部委託することも選択肢にいれた検討をおすすめします。





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