SDGs 環境にやさしいサスティナブルDM(ダイレクトメール)の用紙とは
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DM発送
DM(ダイレクトメール)はまさに企業とエンドユーザーとをつなぐ有効的手段です。
しかし、用紙使用において一定の環境負荷が生じてしまうことは問題点としてあげることができます。
SDGsという言葉が一般的に浸透して来た近ごろ、企業がSDGsに無関心であり、手あたり次第に顧客に対してDM(ダイレクトメール)を送ることに批判を受けてしまうこともあります。
DM(ダイレクトメール)をマーケテイングの有効的手段として取り入れているものの、全くマイナス効果に動いてしまうようでは意味がありません。
いま、それぞれ企業で受け入れていかなければならない課題は、SDGsの目的に沿った環境に優しいDM(ダイレクトメール)の発送です。
意図して環境に優しいDM(ダイレクトメール)を選ぶことで、お客様にいい印象を与えることができ、この企業なら商品を買っても安心という気持ちにもなってもらうことが可能です。
DM(ダイレクトメール)の印刷・発送代行をしている企業では、様々な環境に優しいDM(ダイレクトメール)のための新素材・開発に取り組んでいます。
今回この記事では、
・ご当地SDGs和紙
・東北コットン
・タンザニアコットン
を紹介します。
気になる方はぜひ一読ください。
DM(ダイレクトメール)の用紙が環境を壊している?
普段みなさんは、なんとなく紙を使用していることでしょう。
スマホが普及して、書く機会が減ったという方々もいらっしゃるのかもしれませんが、それでも紙は、私達の日常生活でなくてはならない存在です。
しかし、紙の素材である森林資源を秩序なく伐採してしまう行動は、環境破壊につながる行動です。環境破壊は日本だけでなく世界中で取り組んでいかなければならない大きな問題です。
環境問題を解決するためにできること
用紙に対しての環境問題を解決するために、製紙業界、またそれぞれ企業ができることはあります。
国際的な非営利団体「FSC(Forest Stewardship Council:森林管理協議会)」は、森林認証制度(FSC認証)と呼ばれる適切な森林管理の為の10の原則と70の基準の取り決めをし、秩序のない、営利主義の森林破壊を抑制、持続可能な社会実現を目指しています。
また、それぞれ製紙業者がFSC認証の原則、基準に従い、森林管理が行われている木材を使用することや加工、流通過程で関わるそれぞれの企業が認証取得過程の製品を選ぶことで、消費者にFSCラベルのついた商品をお届け、森林の適切な管理に貢献できます。
一般的な上質紙やマット紙など、非再生紙(バージンパルプを使った用紙)を使うのではなく、再生紙を使うことで森林伐採量を削減することができ、比較的簡単に取り組める方法としてあげることができます。
また、スマホが普及して用紙を使用する人口が減少したことも逆にメリットとしてとらえることができます。
企業では、WebにおけるDM(ダイレクトメッセージ)もマーケテイング戦略のひとつとして取り入れることで、環境問題解決に貢献することができます。
実際問題、多くの企業では資料のPDF化を積極的に行い、プレゼンであったり会議などで紙媒体の資料を削減しております。
ただし100%オンラインだけのペーパーレスでは限界があり、味気無さを感じてしまうのではないでしょうか。
今、あまりにもオンラインの勢いが強いため、逆にオフラインの媒体に対して価値が生まれる時代ともいえます。
環境にやさしい「ご当地SDGs和紙」の取り組み
「ご当地SDGs和紙」とは、そばがら、芝、ラベンダー、バナナ、ホタテの貝殻、落花生の殻、ユーカリの葉、神社の落ち葉、火山灰……など本来であれば廃棄するだけであった資材を有効活用した材料をDM(ダイレクトメール)に活用することができます。
ご当地SDGs和紙を使用することで、地産地消でサスティナブルを実現、企業のイメージをおのずと高めることができます。
ご当地SDGs和紙では、ただ廃棄物を使用するというだけでなく、全国津々浦々の特色をもっている廃棄物が資源として使用されることで個性を演出し、付加価値をアップさせることができます。
ご当地SDGs和紙は、ご当地の廃棄するだけの資源を使用するとともに再生古紙パルプをを使用し、資源の循環性を実現します。
さらに、ご当地SDGs和紙には、越前和紙1500 年の伝統が託されています。決して、環境に優しいだけに留まる商品ではなく、和紙の卓越した技術によってお客様に贅沢感ややすらぎ感などを提供することができます。
実際問題、用紙の分野は、スマホなどの新しいメディアの登場で横取りされてしまっているのではないかという印象をもっている方々も少なくありません。
どのようにして用紙の分野を取り戻すことができるのかを考えた場合、ご当地SDGs和紙は応えのひとつとしてとらえることができます。
まさに、環境に優しいご当地SDGs和紙は、用紙の新しい展開の可能性です。
SDGsとは、持続可能(Sustainable)な素材を開発(Development)し、より良い(Good)商品(Goods)を製造し、実績を累積することで社会に貢献し、ゴールを目指していくことであり、それがご当地SDGs和紙のたどり着くべき着地点です。
環境にやさしい「東北コットン」の取り組み
「東北コットンプロジェクト」のことをご存じでしょうか。
東北コットンプロジェクトとは、津波によって稲作など行うことが困難になってしまった農作地で、コットンを栽培、商品化し、災害に苦しんでいる農家の人達と現在参加しているおおよそ80の企業や団体が力を合わせ、農業の再生、雇用と新しい産業を創造していくことで、東北の復興を応援するプロジェクトのことです。
被災した農家の人たちのわずかながらの明るい兆しになりうるのが、コットン栽培による除塩です。
コットンは、耐塩性が高いという特性をもっています。塩害被害に遭遇してしまった田にコットンを植えることで除塩が可能、稲作再開の後押しをすることができます。
また、稲作からコットンへとシフト変更することで、日本でほとんど途絶えてしまった状況の綿花の栽培を復活させることができます。
ひょっとしたらこの東北地方において新しい綿産業がおこるのでは……という夢を、被災農家の方々にももってもらうことができます。
例えば、JALも東北コットンプロジェクトに参加し、JALオリジナルマスク、JAL オリジナル小風呂敷、JAL東北コットンハンドタオルなど様々な魅力的な商品が販売されています。
さらに、東北コットンプロジェクトで栽培されたコットンの茎から採った繊維と森林認証パルプを原料に生産された用紙によってDM(ダイレクトメール)を作ることができます。
それぞれ企業はプロジェクトに参加している用紙をDM(ダイレクトメール)として使用することで、被災地の農家の人たちが1日でも早く、希望と生業、またスマイルを取り戻してもらうことができるよう支援して、お客様に商品情報を伝えるとともに、企業のイメージアップにもつなげることができます。
現在参加している企業は80を超え、さらに参加企業は増え続けています。
環境にやさしい「タンザニアコットン」の取り組み
タンザニアに住む人たちが自立するための「オーガニックコットンの栽培プロジェクト」があるのをご存じでしょうか。
オーガニックコットンが完成に至るまで、
・健全な土壌を維持するために農薬、化学肥料を使用しない(有機農業)
・農家の自立支援
・児童の労働を禁止
・フェアトレード
と言ったとても厳しい検査過程があります。
様々な検査基準を設けることによって、この地域で暮らす人々が自立していくための様々な仕組みが構築されています。
また、このオーガニックコットンを使用して糸を作る過程では、落ち綿と言った短い繊維クズが出ます。
通常であれば廃棄されてしまうだけの落ち綿と、さらに適切に管理された森林のパルプを組み合わせて作られたのが「タンザニアコットン」の用紙です。
環境に優しいだけでなく、優しい肌触りと高級感が人気です。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は、DM(ダイレクトメール)を発送する企業の環境にやさしい取り組みについて解説しました。
DM(ダイレクトメール)発送においても、環境にやさしい取り組みを行うことができます。
企業が、SDGsと向き合い業務を運営しているということをお客様に知ってもらうことで、環境改善に貢献できるだけでなく、企業にいい印象をもってもらうことができます。
現在、環境にやさしいご当地SDGs和紙、東北コットン、タンザニアコットンなどが開発、販売されています。
ぜひ、そのような用紙によって環境負荷が少ない、効果的なサスティナブルDM(ダイレクトメール)の発送を行ってください。
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是非、サスティナブルなダイレクトメールをお考えの際は、当社営業までお問合せ下さい。