第1回「DMって具体的にどう使うんですか!?」

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小野口課長:いやー、モモちゃんが来てくれてホントに助かってるよ。だって、この半年というもの、毎日一人で電話対応してたんだよ。しかも君は入社試験でトップだもんねー。あ、いけね、これ言っちゃいけなかったのかなー。あははー。知らなかっただろ?
モモちゃん:はい……それは、初めてお伺いしました。
でしょでしょ。まあ、いい話だからいいよね!
しっかし、ボクも45だもんねえ、課長・島耕作が部長になった歳だもん。なんだか悩んじゃうよねー。
はい。お悩みの範囲が少し広いようですので、のちほどお電話させていただきます。
まあ、たしかに悩みの範囲が広いよね。
てゆうか、あとで電話で返事するほどのことじゃないからね。
(ガチャン)もう、課長! 気が散るので、電話対応中に話しかけないでもらえませんか?
えー! 電話中だったの!? 会話が成立してなかった?
じゃあ、要点だけ言い直すけど、モモちゃんが来てくれてホントに助かってるよ。
待って下さい。私が相談課に配属を希望したのは、会社の儲けよりお客様を助けることを優先すべきだという課長の計画書に感銘をうけたからです。お客様のお役に立ちたいんです。
課長のため、ではありません。
それは毎日聞いてるから分かってますよ。モモちゃんがその重厚なA4サイズの手帳を使ってる理由も・・・。
はい、早く完璧に仕事を覚えて、相談課の課長になります!
君はすごく優秀だけど、ちょっと変わってるよね・・・。
さて課長、前置きはそれくらいにして、本題へ移りませんか。
はいはい、では張り切って仕事しましょう。で、本日のDMお悩み相談は?
お悩みネーム、波乗りジョニーさんからでのご相談です。

波乗りジョニーさんのお悩み 「ダイレクトメールって、具体的にどんな風に使えばいいんですか?」

ずいぶん漠然とした悩みだね。
いつの時代も、お悩みは漠然としたものです。
おっしゃる通りだ・・・では、モモちゃんに質問だよ。
「ダイレクトメール(DM)」って何だろう?
「直接ご自宅や会社に、ハガキや封書で案内をお届けする宣伝・販促手法」です。
オープンで広く見てもらいたいことが多い広告媒体やWEBサイトとは違って、直接、宛先毎に最適化した情報内容をお届けできることが特長だと思います。
正解。よく勉強してるじゃないか。じゃあ、どういう時にDMを出すと思う?
課長・・・実はわたし、「具体的にどんな風に使えばいいか?」という質問にハッキリお応えできず、折り返し電話に・・・。申し訳ありません。
ははは、実務経験を積めばだんだん分かってくるから、今は気にすることないさ!
ダメです。今すぐ、おしえてください。波乗りジョニーさんに早くお返事しなくては!
おっと・・・そうだったね。DMの最終的な目的は売上の向上の場合が多いけど、様々な局面で役に立つんだよ。たとえば・・・

ダイレクトメールの用途事例

商品の販売促進

新発売キャンペーン、季節限定セール、新サービス開始の告知 など

店舗への集客

開店案内、バーゲンセール、催事案内、クーポン券のお届け など

イベントへの来場促進

イベント開催告知、招待状送付、来場特典の案内 など

営業活動の支援

メーカー向け新製品案内、流通向けキャンペーン案内、
得意先優待の案内 など

新規顧客の開拓

見込み客への特典案内、無料サンプルの送付 など

既存顧客との関係維持

顧客向の情報誌送付、プレゼント提供、限定キャンペーン など

郵送式調査

アンケート調査、商品使用後評価、購入意向調査 など

定期刊行物の送付

定期刊行物の送付

お知らせしたい内容、つまり目的次第でDMの企画内容は無限の組み合わせだよ。
へ~、本当にいろいろなことをお知らせできるんですね。
しかも、お客様ひとり一人に直接届くのだから・・・
そうか! 特別な人には、特別な内容をお届けできるんですね。
いいところに気がついたね。それがダイレクトメールの最大の特長なんだよ。 じゃあ、DMの3要素は分かるかな?
はい、たしか・・・
【DMの3要素】
(1) リスト(送付先)
(2) オファー(特典)
(3) クリエイティブ(表現)
だと思います。
そう。個別の説明は、またにするけど、リスト、つまり誰に送るか?
というのがダイレクトメール成功の鍵を握っているんだよ。
そこがイマイチ、ピンと来ないんです・・・
うーん、じゃあ例えば、私みたいなオジサンに女性用化粧品の特典案内が届いても、まず買わない、と予測できるだろ?
でも、もし課長が家でお化粧しても、私は責めたりしませんから安心して下さい。
会社を一歩出れば、人それぞれの趣味は尊重されるべきだと思います!
ぜひ買って下さい。DMだったら誰にも知られませんから。
モモちゃん・・・ボクはそういうことが言いたいんじゃないんだよ。
DM送付先のお客様が必要としている、欲している内容をお知らせしないと、レスポンスが悪くなってしまうよね。
もし仮にボクが毎週末にお化粧して夜の街へと繰り出す人ならば、男性がお店で化粧品を買うのは恥ずかしいから通販で化粧品が変えたらスゴくいいと思う。でも、残念ながらボクには女装や化粧といった趣味がないから、化粧品のDMが届いても購入確率はゼロに等しいんだよ。
でも私は、私だけは、そんな課長を軽蔑したりしませんよ・・・
世の中には、そういう趣味を持った方もたくさんいるはずです。
なんか、ちょっと誤解してないかい?
はい。でも、DMを成功させるには顧客の趣味と内容のマッチングが大切、ということがよく分かりました。 女性用化粧品のDMならば、女装好きの小野口課長には購買レスポンスが期待できても、仮に女装癖のない小野口課長だとしたら、おそらく買わないだろう、ということですね。 さらに言えば、内容に興味関心の高いお客様をグループ化することで、DMレスポンスを向上できるのですね。 なるほど、それが「DMリストのセグメント」というやつなんだ・・・うん!どうしてリストが大事なのか、なんとなく理解できました。(メモメモ!)
そのとおり・・・まあ、そういうことだけどね。
DMは目的にあわせて、それを欲していると思われるお客さまの最適なセグメントへ直接お届けすることによって、その効果が最大化するわけですね。
さあ、勉強になったところで、悩めるジョニーさんにお返事してあげてください!
はい!勉強になりました。 それに課長の隠れた一面も知ることができてよかったです!
だから、ボクにはそういう趣味はないからね。

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